特に子どもたちへ継続的なサポートを
侵攻が始まってから、チャリティコンサートにずいぶん声をかけていただきました。また、多くの方が募金をし、さらに何をすればいいのかを考えてくださっており、その思いはウクライナの人たちにも伝わっています。私もウクライナを故郷にもつ者の一人として、日本の皆さんに感謝しています。
それ以外にもこの先、47都道府県を回るツアーも予定しています。サポートが必要なのは、今だけではありません。戦争が終わってウクライナの人たちが自分たちの故郷に戻ったとしても、ゼロから生活を始める人が本当にたくさんいます。経済的なサポートだけではなく、精神的な支えも必要でしょう。
特に子どもたちのことは今だけでなく、継続的に支援していく必要があると思います。これからウクライナがどういう国になっていくのか、世界がどう変わっていくのかわかりませんが、国の未来を背負っている子どもたちには、健康な身体と心で大人になってほしい。そういう先のことを考えた支援のお願いも含めてのツアーです。
日本で暮らすようになり、23年目を迎えました。私の音楽を通してウクライナをもっと知ってもらいたいと願って活動してきましたし、実際、関心を持ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。これからもウクライナのために、些細なことでいいので行動を起こしたり、行動までいかなくても、せめて関心を持ち続けていただけると嬉しいです。
これからは世界中で、身近な小さな平和をどんどん作り出し、積み上げていくことが大切になるでしょう。私もステージに上がって、音楽で人の心に平和を生み出せたら幸せです。