101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『本当の「おひたし」を作ってみませんか?』

ホウレンソウや春菊などをゆでたものに、鰹節と醤油をかけたものを「おひたし」と思っている方も多いようです。

本来おひたしとは、ダシに醤油や煮切り酒を加えたものに、ゆでこぼした青菜などを「浸した」料理。ダシ汁を含んだ青菜のそこはかとなく豊かな味わいは、他には代えがたいものがあります。

生では量が食べられなくても、さっとゆでた葉野菜はたっぷり食べられます(写真はイメージ。写真提供:photo AC)

コツは葉野菜をゆでるときの、水加減と火加減。大きめのお鍋にたっぷりお湯を沸かして、強火でさっとゆでるのが肝要です。

ゆであがったら、ザルに広げてうちわであおぐか、いったん冷水に放ってザルにあげて水気をキュッと切ります。そして食べやすい大きさに切り、好みの味つけをしたダシに30分ほど浸しておきます。

生では量が食べられなくても、さっとゆでた葉野菜はたっぷり食べられます。たまにはひと手間かけて、「浸す」おひたしを作ってみませんか。

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