――それでもお仕事を継がれた理由ときっかけは何だったのでしょうか?
濵砂 当時自分は勤めながら家を手伝っていまして、もうこんな地獄のような火の中に飛び込んで助ける人間は自分しかいないだろうと思ったんです。
結局10年勤めたサラリーマンをやめて手伝いはじめました。
そこから年中無休の無給ですよ。そこからまた10年間ほど大変でした。
火の中に入って、それからずっと今があるんです。
相当きつい目にもあったし…ただやっぱり「想い」があったから。
そこは父親からの受け売りもありますけど。
――すべて同時進行でいらっしゃいますもんね。
濵砂 そうですね、全てですね、
柚子をPRしながら、自分の子育てもし、留学生も家の中にいて、神楽はしないといけない。あまりにもきつすぎて精神的にも病んだし、一時は人間不信に陥った。今の状況も決して楽ではないけど、今みたいな状況になるとは思わなかったですね。
道が今は、もう見えてるんですよ。
レールが引かれてるっていう意味ではなくて、「やるべき事は分かった、行かないといけないんだ」という想いがあるんです。