"アーバン"な横柄さや驕りを感じる「東京の運転スタイル」

運転のスタイルも、東京とヨーロッパは違います。東京は荒っぽくはないのですが、どこか気短さが感じられるというか、"アーバン"な横柄さや驕りを感じる。

「この場合、普通はこっちを慮るでしょ」

「普通だったらそこで車線変更しないよね」

……といったことを言われながら運転している気がしてくるのは私が小心者だからかもしれませんが、東京の社会性が浮き出ているような運転と言いましょうか、車に乗っていても"世間体"が存在するというのは興味深いことです。

「車に乗っていても"世間体"が存在するというのは興味深いことです」(写真提供:Photo AC)

運転は地域によって本当に個性がありますよね。イタリアでは、都市にもよりますが日本よりも野蛮で野趣溢れる横柄な運転によく出合います。日本では札幌や福岡などで結構威圧的でワイルドな運転を見かけたりしますが、同じ九州でも県によって個性は豊かです。やはりそれぞれの地域性が反映されるのでしょう。

孤島の運転も独特ですね。旅先ではレンタカーを借りていろいろな場所を動いてきましたので、そうした土地の性格を感じるのも面白いものです。