伝統のバスク料理を現代的に
残暑厳しきなかにも秋の気配を感じる今日この頃。行楽シーズンを前に、ピクニック気分でランチを楽しめるレストランが、ここ「エネコ東京」。
美食の街として知られるスペインはバスク地方の三ツ星店「アスルメンディ」の姉妹店だ。
美味しさはもちろん、食にも楽しさを追求するのが、オーナーシェフであるエネコ・アチャ氏のスタイル。
同店でも、バスクの本店同様、まずは、1階の「グリーンハウス」と呼ばれる緑に囲まれた空間から食事が始まる。
ここで、ピクニックバスケットに入ったアミューズをつまんだら、2階のダイニングへ、というわけだ。
グレーの壁に朱色のチェアがポップで都会的な趣を醸し出す店内でいただくのは、伝統のバスク料理を現代的かつ独創的に表現したモダンバスク料理。
東京店では、日本の優れた食材を用いつつ、エネコ・アチャ氏のテイストを損なわぬよう一捻りしている。
例えばメインの肉には、赤身が旨い熊本の赤牛を使用。旨味を補う焦がしバターソースをエスプーマにすることで、香ばしさはそのままに口当たりを軽やかに仕上げている。
エネコ東京
●東京都港区西麻布3-16-28 TOKI-ON 西麻布
●電話:03・3475・4122
●12:00〜15:00(L.O. 13:00)、18:00〜22:00(L.O. 19:00)
月・火休、土日祝不定休
●昼/7700円と1万4300円のコース 夜/1万4300円と2万2000円のコース●アクセス/地下鉄日比谷線六本木駅1C出口より徒歩約8分