見た目と世界の広さのカンケイ
ところで、容色の衰えに対して懸命に抵抗を示すというのは、美しさを保つことで世界が広がるという抜きがたい思いが女性にあるということなのだろうか。
ずっと鏡を見て化粧してきているから、その変化に敏感であり、その変化を受け入れることに世界が塞がっていくような焦りを覚える。
だから何とかしようと燃える。それは、これまでも化粧やヘアスタイルや服装で何とかしてきた歴史に支えられているからとも言えるのかも。
そんな女性の容色を保つ熱意を受けて、その思いに応えるべく商品が開発されていく。そのうち、自分の力で保っている部分と他から別の力を加え続けることで維持している部分がどんどん曖昧になってくる。