高齢期の職種の多くは「現場」で活躍するもの
その代わりに増える職種としてまず管理職があげられる。
管理職は40代以降少しずつ比率が上昇し、60代後半では5・2%、70代前半には6・2%となる。ただ、中小企業などに勤める一部の人は事務職から管理職に移行してその職を続けることになるが、全体に占める割合は大きくなく、管理職として仕事を続けられる人はごくひと握りである。
そして、そのほかに高齢期に多い職種をみると、多くは現場で活躍する職種となる。
定年後に比率を伸ばす職業は、農林漁業、運搬・清掃・包装等、サービス職業、輸送・機械運転、建設・採掘などとなっていることがわかる。
定年後の仕事の内容をより仔細に調べるため、各職種の高年齢者が占める割合を記したものが図表2となる。この職業分類をみると、定年後も長く続けられる職種が見えてくる。