高年齢者が多い「農業」「管理人」「役員」「販売職」

最も高年齢者が多い職種は農業である。農業人口は198万人で、その52・6%が65歳以上の就業者によって担われている。

次に、高齢者比率が高い職種は居住施設・ビル等管理人の47・0%、法人・団体役員も36・1%と比率が高い。

販売職も高齢者比率が高い。コンビニやスーパーなどの販売員を含む商品販売が11・6%、販売類似職業が35・0%となる。販売類似職業は、不動産の仲介や保険商品の代理販売などが含まれている分類である。

これらは実際にその商品を販売するわけではないが、仲介などの形で売り主から委託された商品を買い主に間接的に販売する形になるため、国勢調査上は販売職として定義されている。

地場の不動産屋で高齢従業員が不動産の販売・管理を行っている姿が比較的見慣れた光景となっているように、このような職種では現状多くの高齢者が活躍している。