時間の猶予はない

死去後はただちに、遺体をどこに運ぶか、葬儀社はどこにするかを尋ねられた。時間の猶予はないとのこと。

霊安室に移されると、病院担当の葬儀業者が現れて、「葬儀が決まっていなければお受けします」と声をかけてくれた。夫の母に訊いたが、「わからない」と言う。そのとき私の勤務先の社長が仕事の電話をかけてきたので、渡りに船と相談した。

前後して、友人に夫の死を知らせたところ、「業者には予算を先に言うべし」と教えてくれたため、費用を抑えることができたのは幸いだった。

結局、私の勤務先の社長が懇意の神主さんに頼んでくれて、とても温かくユーモアのある神葬祭を執り行うことができた。ただ、本人はどう思っているか不明のままだ。