「絶交宣言」を出す必要はない

必要ならば連絡が取れるように、今は年賀状やクリスマスカードではなく、フェイスブックやメール、携帯電話かもしれませんが、1年に1回ぐらいはやり取りをし、名簿の整理をしておきましょう。

私は貯蓄、貯金より、こうした緩やかな友人、自分が好意を持つ相手をたくさん持っているのが、お金持ちではなく人持ちの資産家だと思います。

そうはいっても親しい間柄の友人と何かの行き違いがあったり、意見の対立や感情のもつれがあって、気まずくなったりすることがあります。そうしたときに「絶交宣言」を出してきっぱり関係を断つ、という人もいます。

私は女子中学生でないのだから、わざわざ「あなたとはもう付き合わない」、「友人だとは思わないでくれ」といってきっぱり別れる必要はないと思います。特に歳を重ねて長い間付き合い続けている友人は大事な資産です。

大人の知恵としては、意見が違ったり嫌なことがあったりしたら、顔を合わせる機会を減らす、少し距離は置いて冷却する期間をおくことです。二度と顔も見ないとまで思い詰めることはありません。

意見が違ったり嫌なことがあったりしたら、少し距離は置いて冷却する期間をおくこと(写真提供:Photo AC)