刀を持つ姿も美しい、ハルコ役の大地真央さん(写真提供◎東海テレビ 以下同)

前回「『石子と羽男』『競争の番人』『家庭教師のトラコ』…夏ドラマは、恋愛から男女のパートナーシップの時代へ!?」はこちら

炎上しても不思議ではないレベル

連続ドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』(フジテレビ系、土曜午後11時40分)が始まった。8日に第1話の放送が済んだ。約1年半ぶりの第2弾である。

主演はもちろん大地真央。66歳であり、秋ドラマの主演者の中では最高齢だが、一方で最もパワフルなのではないか。その上、飛びきり美しい。

大地が演じる主人公・中島ハルコは「美の守護神」を自称する敏腕美容外科医。自分の容姿にも絶対的な自信を持っている。
頭も良く、度胸も満点。行動力もピカイチだ。一方で態度が途方もなくデカく、自慢話に目がなくて、驚くほど口が悪い。

毒舌は第1話から爆裂した。「バカは黙って!」「恥を知れ!」「年増!」。
下手をすると、SNS上で炎上しても不思議ではないレベルである。

だが、そうはならない。ハルコというキャラクターに嫌味がなく、憎めず、その役に大地が完全に同化しているからだ。芸能界広しと言えども、違和感を抱かせずハルコを演じられる人は大地しかいないだろう。

大地の演技力が高いからなせる技だが、そもそもハルコと大地のキャラクターに重なる点が多い。