イラスト:小林マキ
忙しい毎日を送っていると、何かとストレスやイライラが募るものです。できるだけ溜め込むことなく、機嫌よく毎日を乗り切りたいところ。上手なストレス対応法を専門家にアドバイスしてもらいます。
(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/葛西由恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

《意識》を集中させる瞑想で後悔や不安を軽減しよう

瞑想の効能について、佐渡充洋先生はこう続けます。

「夜、ベッドで横になってから、心配ごとや悩みごとが頭をよぎり、朝まで眠れなくなってしまうことは誰しもあるもの。過去のできごとを思い出してくよくよ悩んだり、まだ起きてもいない未来のことをあれこれ心配したりするのは、余計にストレスを増幅させることになります」

瞑想は、脳が勝手にあれこれ考え出してしまうのをうまくコントロールするのにも有効なのだそう。コツは、自由に動いてしまう 《意識》を自分が意図したところに集中させておくこと、といいます。

「ただし、これはスポーツと同じでトレーニングが必要です。ならば 1日2回、10~15分程度の瞑想をしてみるとよいでしょう。慣れてくると、呼吸に意識を集める、自分の体の感覚に集中する、外から聞こえてくる音に集中するなど、自分が意図したところに意識をとどめておくことができるようになります」

瞑想に加えて、適度な運動もぜひ習慣にして、と佐渡先生はアドバイスします。

「手軽なところでいうと、日々継続できる程度のウォーキングを生活の中に取り入れてみてもよいでしょう」

運動には、自律神経のバランスを整える作用があるといわれるほか、外に出て体を動かすことはいい気分転換にもなります。 次回は、瞑想の仕方やそのほかのストレス解消法を紹介します。