多忙も加わり

医師からは「毎日血圧を測るように」と指導されていましたが、つい面倒くささが先に立って測定を1日サボり、2日サボり、1週間サボり、ずっとサボり……、という褒められたものではない状態でした。

付け加えると、多忙だったのは間違いありません。

数えてみると、2019年は年間322日働いていました。大学のためになる仕事ならどんどんスケジュールを入れてもらっていたからです。

さらに2020年以降は、新型コロナ対応の仕事が増えました。

現在、大学と自宅の往復はタクシーを利用しています(写真提供 :(C)APU)

とくに留学生の再入国問題は大学だけでは何もできないので、留学生を守るには政府、県庁、市役所にそれぞれ相談して助けを求める必要があったのです。政府の審議会の委員を務めていたので、首相官邸で直訴もしました。

僕が脳出血を発症したのは、こうした状況のなかでのことでした。