病気の予防や抑うつのレベルを下げることが可能

まず、心と体を健康にするという点で、運動がとても大切なのは言うまでもないですが、特に定期的な運動は寿命を延ばし、心臓病やがんを予防し、加齢とともに減りつつある筋肉や骨の強度を回復させ、不安や抑うつのレベルを下げることができます。

またWHOの《身体活動のガイドライン》 では「健康な大人は1週間に最低2時間半(つまり150分)の中強度の運動、または75分の強度の高い運動を、少なくとも2日は筋トレを行うように」としています。

始めやすく、簡単で、しかもお金がかからない「散歩」は、この定期的に行える中程度の運動に最適といって良いでしょう。

また、アメリカの医学雑誌で発表された約6万2000人の男性と約7万7000人の女性を対象とした高齢者についての研究によると、13年間の研究期間中、週に150分以上歩く人は、そうではない人より死亡する可能性が約20%も低かったそうです。

実は、ハーバード大学などによる最近の研究では、運動の種類に関係なく、週に3時間の運動はうつ病のリスクを低下させる可能性があることがわかっています。これに毎日30分程度の運動を続けると、そのリスクはさらに17%低下するそうです。

つまり、1日30分の「散歩」を習慣にしてしまえば、身心の健康に対して大きな効果があるわけです。

この「散歩」を楽しく、また効果的な運動にするのに音楽が役立ちます。

「散歩」は定期的に行える中程度の運動に最適