正直さに好感を持って

日増しに顔見知りが増えていく。信号のない横断歩道では、やんちゃそうなお兄さんが運転する車も含めてみんな必ず止まってくれる。子どもにやさしい土地。子育てがしやすいとはそういうところだろう。

転居手続きのため足立区役所を訪れた際、ベテランの職員にこんなあさましい質問をしてしまった。

「足立区に住むとなにか子育てでメリットはないんでしょうか?」

文京区では、母子手帳の交付と同時に、ミキハウスのタオルなどをもらったことが頭に浮かんでいた。

「うちの区は財政事情が大変で、特にサービスができないんですよ。公園が多いことぐらいでしょうか」

その正直さに好感を持った。そして、あちこちに大きい公園があって、管理や整備も行き届いていることに感心した。

引っ越したあとも、足立区は、東京女子医科大学附属足立医療センターの誘致・開院に成功したり、タワーマンションを含む綾瀬駅前の再開発事業が進んだりと、ますます子育てに期待が持てる区に変貌しつつある。

節分の鬼のお面をつけて(写真:著者)