昨日までの常識は常識ではなくなることがある

最近は、セクハラや容姿いじりの取材もたくさんいただくのだが

「過去、本当は傷ついていたんですよね?今こそ発言してください!」

というノリで来られると困ってしまう。

よーし恨み晴らしてやる、なんて気持ちは一つもないのだから。逆に容姿いじりをしてほしいと思ってやまない人たちの仕事をやりにくくしていないかと心配になる。
わたしの発言は、ただ、わたしだけのもので、女芸人の代表でもなんでもない。

ただ、容姿いじりやセクハラが問題になる今、助かるなぁと思う時はある。

あまり嬉しくないいじられ方をされた時に

「今の世の中、そういう発言まずいですよ〜」

と、自分の意見というより世論がまずいと言っている、と言いながら角が立たないように諌めることができる。(これを書いてることで角が立ちませんように)

本連載から生まれた青木さんの著書『母』

わたしも、いまだある。

娘の友だちから

「やば、その発言」

と言われることが。

男の子に対して、「女の子っぽい」とか、何気なく発している言葉。指摘されて初めて、ここに引っかかる人もいるのだな、と気づくことがある。

正直言えば、窮屈だと感じる部分もありつつ、郷に入れば郷に従え、昨日までの常識は常識ではなくなることがある、と頭を切り替えて進む毎日である。

「どこ見てんのよ‼」ストラップ