「今の時代はお金の多さと豊かさがイコールではないわね」(荻原さん)

5キロ痩せるとお金が儲かる!?

原田 家計は厳しくなるばかり。年金生活者もいらっしゃる『婦人公論』世代は、どう乗り切ればいいのでしょう。

荻原 イン(収入)を期待できないなら、アウト(支出)を引き締めるしかありません。この機会に暮らしを見直して、家計をスリム化してはいかがでしょう。私が今試みているのは、《5キロ痩せて、お金を貯める!》というもの。最近、太りすぎて腰が痛くなったんです。そんな時、痩せるとお金が儲かると書かれた文献を見つけまして。これだ! と。(笑)

原田 体のスリム化が家計のスリム化に繫がるんですね。

荻原 まず、痩せると糖尿病などの病気のリスクが減って、医療費の節約になります。それと、痩せるために粗食にする。その結果、食費も減ります。うちの場合、大きいのは酒代。夫も私も吞兵衛で、毎日のように飲んでいたのを週1回に抑えたら、酒代が月に万単位で浮きました。

原田 なるほど(笑)。食品の価格が高騰したからこそ、食べすぎ、飲みすぎていたものを減らし、買うものを吟味する。この厳しい経済状況をプラスに捉えるということですね。実は私も秋から三食を和食に切り替えました。パン類は今後もじわじわ値上がりしそうですし。

荻原 パンには小麦だけじゃなく、バターなどの乳製品も含まれていますからね。一方、お米はむしろ値下がりしています。ご飯一杯の値段って25円ほど。納豆をかけても50~60円です。

原田 それに味噌汁と野菜を加えれば十分満足できます。

荻原 そうそう。