管理職に女性が少ない理由
ところが、多くの女性たちは「上のポストになると責任も重いし風当たりが強い」「私は人の上に立つ力はない」と思い込んでいます。「私はそんなに偉くなりたくない」「出世よりもコツコツ自分の好きな仕事をやっていく方が、私はハッピー」……。
実際に、私の周りでも、そんな声をよく耳にします。これは女性自身がアンコンシャス・バイアス、言ってしまえば昭和の時代の思い込みにとらわれているからです。もちろん、ここには、女性の管理職が少ないので実態がみえない、ということもあります。
そうやって責任あるポストに上がることを女性たち自身が避けてきたために、「現実が変わらない」というのも、アンコンシャス・バイアスが起こる理由としてあるでしょう。一時代前の常識を「今もそうだ」と思い込んでしまっているのです。
女性の中には、個人差はあるにせよ、責任あるポストに向いているという人もたくさんいます。勝手な思い込みをせず、責任あるポストへ、ぜひチャレンジしてほしいと思っています。