カードゲームをする動物たち。ビーグル犬の奥にいるのはロボット (19年6月)

でもまだ、自分では軽く考えていたのかな。「検査のため1週間の入院を」と言われた時は「え、そんなに長く?」と思いましたし、職場で外せない用事もあったので3月まで引き延ばしてしまいました。入院は小学生の時に盲腸になって以来でしたから、やっぱり少し怖かったのかもしれませんね。

入院中は午前と午後に検査が一つずつあるくらいで、後はけっこう暇なんです(笑)。その間にネットで病気について調べたりしましたが、ネガティブな情報も多いことが気になりました。

私は仕事柄、認知症についての情報に触れる機会は多いほうだったと思いますが、そうでない人が自分や家族の将来を悲観したり、間違った情報に振り回されるのは良くないだろうと。

もちろん私自身、不安もあったんですよ。でも自分の状態をしっかりと把握し、今後どうするかを冷静に考えたいという気持ちのほうが強かった。

検査の結果を踏まえ、現在の主治医から「レビー小体型認知症ですね」と診断が。覚悟はしていたので動揺はありませんでしたが、「やっぱりそうか」という諦めに似た思いがありましたね。

<後編につづく