小林先生いわく、ストレスは紙に書き出すことがおすすめだそうで――(写真提供:Photo AC)
コロナ禍を経て、じんわり続く停滞感や孤独感が私たちの心身を知らない間にむしばんでいます。自律神経研究の名医であり、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんは、もやもや・イライラを上手にリセットするには「大胆に、意識的にリセットすること」「戻すのではなく、新たに始めること」が必要だといいます。その小林先生いわく、ストレスとは「起こった事実」によって引き起こされているのではなく、「それにどう反応しているか」によって起こるものだそうで――。

「ストレス分類法」で思考と気持ちを整理する

ストレスとの向き合い方について、私はよく「紙に書き出すこと」をおすすめしています。

ストレスが大きくなったり、長く続くのは頭の中でくよくよ考え続けているためです。

ここでのキーワードは「モンスター化させない」です。

紙に書き出すことで多少なりとも思考が整理され、気持ちは落ち着いてきます。少なくとも「モンスター化」は止まります。

その時点でかなり効果が出ていますが、一歩進んで「書き出したストレス」を4段階でランク付けしていきます。

・とても大きく、常に心の負担になっている「ストレスレベル4」
・まあまあ大きく、気にしないではいられない「ストレスレベル3」
・気にはなっているけれど、負担とまではいえない「ストレスレベル2」
・それほどダメージのない軽いモヤモヤ「ストレスレベル1」

書き出したストレスをぜひランク分けしてみてください。

それほど深く考えず、直感的に評価して構いません。