マインドフルネスのいろいろな方法

先ず、マインドフルネスとは「今、この瞬間」に集中し「今、この瞬間」の自分の感情や身体の感覚を強く認識する事で、ストレスや不安、鬱々した気持ちを軽減し、集中力を上げて、生活や仕事の質を向上させるものです。その効果は医学的・科学的に研究され認められているところです。

そしてあのGoogleも従業員にマインドフルネスのトレーニングプログラムを導入しています。
Googleの研究によると、マインドフルネスを実践すると、脳の機能を改善し、注意力や認知能力を向上させ、また、うつ病や不安障害などの精神障害の治療にも有効であることが分かっています。
このように、Googleの研究データからもマインドフルネスがメンタルヘルスや仕事上のパフォーマンスにポジティブな影響を与えることが証明されたのです。

さて、このマインドフルネス、やり方にいろいろな方法があります。呼吸法という呼吸に意識を集中しメディテーション・瞑想をするというのが一般的ではありますが、その他にも、
*食べるマインドフルネス
*ボディースキャン・マインドフルネス
*歩くマインドフルネス
などがあります。

食べるマインドフルネスは・・・
今、食べようとする食べ物に意識を向け、先ず、食べ物を観察します。色や形、触感、匂いなど五感で感じることに集中します。そして食べる前の食べ物の観察が終わったら、口に持っていくまでの動きに意識を向けて、そして、口に入れます。口に入れた食べ物をゆっくり味わい、更に香り、味覚、食感を感じます。そして飲み込んだ後の体の変化に注意を向けます。
つまり、食べることを使って「今、この瞬間」の自分に集中するのです。

(提供:photoAC)

次にボディースキャン・マインドフルネス。
これは、自分の身体と対話していく感覚で進めます。すると気づかないコリや筋肉の緊張に気づくことができます。これによって、自分の身体の疲れを意識することで、日々の疲れに気づき、その回復を促してくれるような効果が期待できます。
方法としては、まず、仰向けに寝ます。呼吸を整えながら、身体のある部分に意識を集中させます。
たとえば足のつま先。足のつま先に意識を集中させます。すると、じんわりつま先が温かくなるような感覚を覚えます。さらに、ゆっくり吸い込んだ息を、つま先に届けるイメージをします。もし、不快感があるのなら、息を吐き出す時に、その不快感も吐き出すようにイメージします。これをいろいろな部分でやっていくのです。自分の身体の「今、この瞬間」に意識を向けるのです。このボディースキャン・マインドフルネスをすると疲れが取れます。