私たちくらいの年代の人には、親を看取るのは当たり前という風潮がありました。でも、娘たち世代は違うように感じてもいます。
娘とは決して仲が悪いわけではないですし、婿殿もマイペースすぎるところはありますが、とても優しい人。当初の計画がダメになってこのまま同居を続け、私たちが老いていったとしても、面倒を見てくれることでしょう。
そんな状況を知る友人たちは「同居を解消して、街に戻るのは諦めたら」と言います。でも、そうはいきません。だから私は、一念発起。少しでも貯金をするためにパートに出ることにしたのです。
主婦歴が長く、車の免許はなし。電車が1時間に1、2本しかない場所では通勤が不便なこともあって、面接をいくら受けても、なかなか採用には至りませんでした。ところが、つい先日、清掃員のパートが決まったのです。
私の収入を貯金に回せるようになれば、希望が出てきます。高額な費用がかかる施設に入ることはできないでしょうが、夫の厚生年金とこれから貯めるお金で入れる施設をなんとか見つけるのが、将来の目標です。
「人生はケ・セラ・セラ」という歌もありますが、結局は、なるようにしかなりません。「子どもに迷惑をかけるしかないのかしら?」と不安を感じながら過ごしていると、娘や婿殿、孫たちが嫌な思いをすることでしょう。
パートに励み、目指せ、老後の自立! です。