元気ならまだしも、老いた親はただの迷惑
娘と、私たち夫婦の老後について、きちんと話したことはありません。普段から他愛のない話はしていますが、真剣な話題をするには、娘夫婦は忙しすぎます。
でも3ヵ月くらい前のこと、娘に私の思いを話すと、「将来、この家を出て自立するのは無理じゃない?」と言われたのです。現実を突きつけられた思いでした。
孫は、たしかにかわいい。でも、成長すれば、じじばばの役目は終わります。元気なうちはいいけれど、寝たきりになって家の中の一部屋を占領するのは気が引けるし、足腰が弱くなり付き添いなしに病院に行けないとなると、迷惑でしかありません。
一番気がかりなのは、同居している家を出ることができないまま、夫を残し私が先に死ぬこと。料理はもちろん、家の中のことすべてを私任せにしてきた人です。一人ではなにもできません。
実際、同居をはじめてしばらく経った頃に、私がインフルエンザで臥せったとき、着替えのありかもわからないありさまでした。そんな夫が残されたら、娘の手助けなしでは生きていけません。