実年齢を忘れて、マイナス12歳のつもりで生きる

もう一つ、若さについてのおもしろい論文があります。南デンマーク大学の双子を対象にした研究です。

70歳以上の双子1826人を7年間にわたって追跡調査しました。

被験者の顔写真を撮り、いろんな年齢層の人にその写真を見せて、年齢を推定してもらいました。

『60歳からの「忘れる力」』(著:鎌田實/幻冬舎)

その結果、実際の年齢より見た目が若い人のほうが、身体能力も認知機能も高く、寿命と関係があるといわれる白血球のテロメアも長く、実際に寿命も長いことがわかったのです。

双子なので遺伝子的には似ているのに、見た目によって寿命が異なる。この「見た目の若さ」をつくるものはいったい何か。それこそ、遺伝子ではなく、生活習慣や環境ということなのです。

この2つの研究から、ぼくは実年齢を忘れることにしました。実年齢から12歳を引いた年齢のときの自分をイメージしながら、仕事も、遊びも、着る洋服も考えると、老け込まずにすみます。

体重計に乗ると、偶然にも、実年齢より12歳若い体内年齢が表示されました。それに気をよくしたぼくは、ますますウォーキングや筋トレに励んでいます。

年齢はどんどんサバ読んでいい。
若いと思えば、若くなる。見た目が若けりゃ、若くなる!