38歳で亡くなった振姫の例
命を後世に繋ぐお産は、今も昔も命がけです。
そして、さきほど「無理を強いたりしないはず」と書いたのは、督姫の妹にあたる振姫の例があるから。
振姫はもともと蒲生という家に嫁いでいて3人の子宝に恵まれたのですが、夫の死後、37歳で浅野家に輿入れをすることになりました。
そして翌年、元和3年(1616年)に男子を産むのですが、そのまま38歳で亡くなってしまう。
浅野の家としては何としても「大権現様のお孫さま」を得たい。それで振姫に出産を望んだのでしょうが、結局、振姫は命を落とすことになってしまったのです。