今川氏真が立てこもり、最後まで抵抗を続けた掛川城。記事末の高知城の写真と見比べてみるとーー(写真提供:Photo AC)

松本潤さん演じる徳川家康がいかに戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのかを古沢良太さんの脚本で巧みに描くNHK大河ドラマ『どうする家康』(総合、日曜午後8時ほか)。第12話では武田信玄(阿部寛さん)に攻め込まれ、家臣にも見限られた氏真(溝端淳平さん)は、掛川城へ落ちのびる。妻の糸(志田未来さん)は、その実家・北条へ身を寄せるように勧めるも、耳を貸さない氏真。ついに家康は、兄弟同然に育った氏真と直接戦うことになり――といった話が展開しました。

一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。第31回は「今川氏真のその後」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!

迫力ある演技に圧倒され

前回は徳川家康と今川氏真の別れの話でした。

氏真を演じる溝端淳平さん、これまで「イケメンだなあ」と見るたびにため息がもれるような俳優さんでしたが、今回はまた別の印象を覚えました。

誰よりも努力を重ねてきたのに、父・今川義元からは「将としての才はない」と言われ、家臣たちからも見放されて。

領国を守るべく前線に立って自ら矢を放ち、ボロボロになりながらも徳川軍に抵抗する姿はまさに今川の当主。終始、大変な迫力に満ちていました。

役者としてもこの先、きっと演劇界を背負っていく一人になるんでしょうね。