FaceTimeの実況付き夕食タイム

とゆーわけで、翔大は頑張った!

野球ができる体づくりが基本なので、タンパク質多め、炭水化物はコメを中心に、脂質糖質の摂りすぎ注意はすこぉし頭の中に入れているらしい。

タンパク質多め、炭水化物はコメを中心にを意識した献立。たぬきゴハン卵かけ、鶏むね肉の揚げ焼き、ほうれん草と油揚げの味噌汁(多分即席)

体重より体脂肪率を減らさなければならないので、お肉は鶏胸肉、豆腐、サーモン、脂質はアボカド、オリーブオイルをよく使っている。

そうそう。今どきの「男子クッキング」は、ほとんどSNSから情報を引っ張ってきて作るのだ。翔大の場合、余裕のある時作る料理は大体初めてレシピ。美味しいかどうかわからないようなメニューを、ケータイ見ながらちょちょいと作ってしまう。たぶん、確率四割くらいは失敗しとると見た。でも初めてにしては立派なメニューが食卓に並んでいる。

たまに部屋に行くと、電子レンジの中に酷い爆発を起こしたと思われる汚れを発見するのだが…。

加減がわかるまでは数々失敗も繰り返したとみえる。行くたびにどんどんどんどん増えていく使いかけの調味料の数が、ものすごいことになってきている。

ただ、マヨネーズだけはどこにも見当たらない。

…なぜか小さい時からマヨネーズが苦手なのだ。

よくサーモンとアボカドを冷蔵庫に買って入れておくと、迷わずキムチと和えて一品にしているようだ。ご飯に乗せてドカンと食べる。

こちらからフリーズドライのお味噌汁をたくさん送っても、なぜか毎回自分で作っているようだ。多めに作れば翌日のお弁当に詰めていけるので、ときどき持っていくらしい。

一番好きな、サーモンとアボカドをキムチで和えたどんぶり

こうして、毎回自分で作った献立を必ず私に送ってきては、ご丁寧にFaceTimeで実際に食べているところを実況してくるのが、毎晩の翔大の夕食タイムだ。

「ほう」だ「何それすごいぢゃん!」という母の驚きスパイスがパラリと加わって、自前の料理がさらに美味しく感じられるのだろう。

あと少し世の中が進歩したら、離れた距離でも料理の匂いくらいは遠くに届けられる技術が開発されるんじゃないかと、わたしは信じてている。

頑張れドラえもん!
‥じゃなかった、翔大!!