誰にも迷惑かけてないつもりだった

昔からの仕事関係の知り合いと話をして、直営業に対する考え方も変わりました。

営業先に反社の人がいたことが大問題なのは僕でも分かります。それについてはものすごく反省しています。

『等身大の僕で生きるしかないので さらけ出したら、うまくいった40の欠点』(著:内間政成/ダイヤモンド社)

ただ、直営業ってそんなに悪いことなのかな、と思ってしまう自分がいました。

だいたい「どこかのパーティで余興をやってくれないか」という感じで誘われて、ホテルの宴会場なんかに出向いて、ネタをやって帰ってくるだけなので、軽く考えていたのです。

その方は、こんな話をしてくれました。

「もし、お前たちが会社を通さず直営業したその辺の場所で、2ヶ月後に別の芸人が営業すると告知してたら、集客率はどうなると思う? 思うように人が集まらないかもしれない。それって、会社に迷惑かけてることにならない?」

そのとき、僕ははじめて理解しました。誰にも迷惑かけてなかったつもりでしたが、知らないところで迷惑をかけていたかもしれない。

あの出来事をきっかけに、独り善がりだった自分に気づけたのです。