声がけで「万引き」対策

ちなみに「万引き」という言葉は刑法にはありません。法律上でいえば、「万引き」は「窃盗罪」にあたります。

「万引き」という言葉は江戸時代から使われていたようで、幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言の「白浪五人男」に「いや、文金高島田のお嬢さんが万引きしようとは気がつかねえ」というセリフが出てきます。

ただそろそろ「万引き」を止めて「窃盗」に統一してもいいと思います。どうも言葉に軽い感じがあります。

『それでは釈放前教育を始めます! 10年100回通い詰めた全国刑務所ワチャワチャ訪問記 』(著:竹中功/KADOKAWA)

ついでに「万引き」に関して言えば、いま、店側の「万引き対策」として有効なものは、「店員の声がけ」が一番大きいそうです。

警視庁生活安全部の調べによると、「窃盗犯」が万引きすることを思い立った理由として「店員の数が少ない」「死角が多い」「警備員が少ない」「店員が無関心」等が挙げられていました。ということで気が付いたんですが、「挨拶」が効果があるのではないでしょうか?

確かにコンビニで店員さんに精算の時以外に声がけされたことはないですし、最近のスーパーでもそうですね。

あるとすれば昔ながらの市場みたいな構えの店で、「奥さん、今日はこれが安いですよ!」「これ晩御飯のおかずにいいですよ!」なんていう挨拶がコミュニケーションの基本になっているような所です。

積極的に店員がお客さんに声がけしていくことが「万引き除(よ)け」に効くというなら、もっと挨拶をしてもいいかもしれませんね。

活気も出て商売にもプラスになると思います。お店の人、もっと声を出して行きましょう!