なぜ信玄は莫大な公費をかけて堤をつくったのか?
山梨県甲斐市にある堤防、「信玄堤」を直接ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?
信玄は堤を築くことで、釜無川、御勅使(みだい)川という暴れ川をみごとに治めてみせた。堤は実に立派なもので、いまなお現役です。彼は全国から技術者を集めて、この難工事をやり遂げたといいます。
治水をした。それはすばらしい。問題はその見返りとして何があるのか、です。
甲府の町に行ってみると、平地の狭さに気付きます。一方、川が氾濫しなくなったので、安心して農作業に励めるようになった。
それでどれだけの増収が見込めるのか?