「あったかいカツオのなまり節」
NHK『あさイチ』で「料理酒鍋」が紹介されて話題になりました。だしいらず、体もあったまるといいところだらけ。栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本! といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々です。第14回は「あったかいカツオのなまり節」です。

本日のメニュー
「あったかいカツオのなまり節」

和歌山育ちの私は、子どものころからなまり節が大好きでした。

カツオが大漁の日は、スーパーに小ぶりのカツオが丸ごと1本で並び、母はそれを抱えて帰ってきました。カツオたちは当日は刺身やたたきになり、生で食べきれないぶんは塩茹でされ、翌日以降なまり節になって食卓に登場したものです。

いわゆるツナに似た感じですが、もっとしっかり魚感があって、食べ応え抜群。本当に美味しかった。私にとって、忘れられない味です。

今思えば、なまり節は、保存食のようなものだったのですね。

でも、今やカツオを丸ごと買ってくることなんて、そうそうありません。スーパーでも、なまり節を売っているところはほとんどなくなり、売っていても高くて手が出なかったり……。この数年で、なまり節を食べる機会はめっきり減ってしまいました。

ないと思うと余計に食べたくなるのが人間の性、いや食いしん坊の性です。売ってないなら、つくるしかありません。

というわけで、カツオを酒蒸しにしてなまり節をつくることにしました。もちろん、自分でつくるのですから、できたての熱々をいただけるわけです!

それでは、いざ、酒蒸し。