45歳、息子たちと公園で(写真提供◎小日向さん)

 

その自由劇場も小日向さん在籍19年にして解散となる。新たな飛躍を前にして、雌伏の時間はかなり長かった。

――解散の時は42歳で、それから5年間ほとんど鳴かず飛ばずでした。でも、解散間際に出た芝居を観て、僕をとても買ってくれてた芸能事務所の社長が、いつかものになると思ってくれた。それで事務所に所属させてくれたんで、前借り前借りで何とか。

それこそ借金王(バンスキング)を地で行きましたからね。そのころはもう自由劇場の後輩女優と結婚して子どもも二人いたから、ずっと公園に行って遊ばせたりしてました。

ママ友たちは、「小日向さんって何やってる人なの?」って思ってたでしょうね。(笑)