上を向けば、体も心もいい方向に変わる

「そんなことで、本当にそれほど体と心の状態が変わるの?」と疑問をもつ人もいるかもしれませんが、実験の結果でも、これはまちがいない事実なのです。

上を向いて、気道を開く。すると、呼吸をしたときに肺に入ってくる酸素の量が増えます。

『整う力 ─ ちょっとしたことだけど効果的な78の習慣』(著:小林弘幸/興陽館)

その結果、一瞬で、末梢の血管が拡張し、細胞のすみずみにまで血流とともに、酸素と栄養が行きわたり、自律神経は安定して、体全体の働きがよくなるのです。

体に取りこむ酸素の量が変わるだけで、一瞬で、体中の末梢血管の状態が変化し、体も心もいい方向に変わります。

わたしたちの体は本当に繊細で敏感なものです。

ですから、ぜひその繊細な体を大切にするために「調子の悪いときほど上を向き、気道を広げる」ということを日常のなかで習慣化して、健やかで幸せな人生を手にしていただければと思うのです。