ため息のあとは新たな気持ちで
実験をしても、ため息をついたあとの末梢血管には、みるみる血流がもどるという結果がはっきり出ています。
ですから、これからはぜひ、「ため息」とは幸せが逃げるものではなく、自分の心と体をリセットし、幸せを呼びこむものだと考えてください。
そして仕事や家事などの日常のなかでため息がつきたくなったら、「あ、いま、自分の体がサインを送ってくれたんだな」ととらえ、思う存分、「はあ……」と、長いため息を楽しみながらつく。
それも自律神経を整えるすてきな秘訣なのです。
一般的にため息をつくことはネガティブにとらえられることが多いですが、こうした体の仕組みを知ると、必要だからこそため息が出るのだとわかります。
ため息をつくことは、体にとってとてもよいことなのです。
問題は、せっかくため息をついて新鮮な空気をたっぷり体に入れているのに、続けざまにネガティブな思考や愚痴ばかり重ねてしまうこと。
そうすると結局、ため息の効果もすぐになくなってしまいます。
だからこそ、思いきりため息をついたあとは、新たな気持ちで次の行動に向かっていくように心がけてみてください。体にはもうその準備ができているのですから。
※本稿は、『整う力 ─ ちょっとしたことだけど効果的な78の習慣』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『整う力 ─ ちょっとしたことだけど効果的な78の習慣』(著:小林弘幸/興陽館)
朝、自分が整う。
すっきりさわやかな一日がはじまる。
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