息を止めた瞬間に、「不安」が浮かびあがる
「不安を消して、軸をつくりだす」ために必要なのは副交感神経を高めることです。
その副交感神経の機能を高めるのに、とても重要なのが「呼吸法」です。
昨今、自律神経の働きが計測できる機械が開発されたことによって、呼吸が体にどんな影響をおよぼすのか、医学的にもあきらかになりました。
この機械の開発によって、呼吸と血流に関するおどろくべき事実が判明したのです。
その事実とは、呼吸を止めた瞬間に末梢血管に血液が流れにくくなる、つまり、息を止めた瞬間に、あなたの体に「不安」の2文字が浮かびあがるという衝撃の事実です。
わたしたちは、知らず知らずのうちに緊張すると、呼吸が浅く速くなり、交感神経が異常に高まります。
そうすると、体も頭も血流が悪くなって低酸素状態となり、パニックに陥る危険すらあります。
不安やプレッシャーに追いつめられたりしたときも同じです。
こういったときは、当然ながら脳の思考力、判断力、発想力なども低下してしまいます。
こういった危機的状況を一瞬にして改善する方法が、「1対2の呼吸法」と呼ばれているものです。