仲良くする人を選ぶ大原則とは

いくらしがらみのないシニア同士であっても、誰もがみな親しくなれるわけではありません。

やはりそこには相性というものがあります。

また、AさんとBさんが同じことを話しても、「Aさんには好感が持てるが、Bさんはなんとなく好きになれない」と感じることがあります。

なぜ、このように違った印象を持ってしまうのでしょう。

その原因として考えられるのが「非言語コミュニケーション」の影響です。

私たちは人の印象には話の内容が大きな影響を与えると考えがちです。

しかし実際には、話の内容が印象に影響を与えるのは表情やしぐさなどで、なんと55%に達するともいいます。

つまり、会話の相手の印象を主に決めるのは、話の中身ではなく表情やしぐさなのです。そのため、同じことを話していても「Aさんには好感が持てるが、Bさんはなんとなく好きになれない」という現象が起きるわけです。

このような言語以外の対人コミュニケーションを「非言語コミュニケーション」と呼びます。

非言語コミュニケーションのほうが印象に大きく関係するのは、話の内容には意識的要素が多く含まれているものの、表情やしぐさには無意識の要素が多いためだと考えられます。

「自分の賢さを自慢するのが大好き」という人の場合、話す内容でそれを隠すことができても、表情やしぐさなどにはあらわれているというわけです。

とはいうものの、「なんとなく好きになれない」という印象にこだわりすぎると、人間関係を狭めてしまうので、大人として相手を受け入れる必要もあるでしょう。