誰もが人生を順風満帆にすごしてきたとは限らない
あなたがある国内ツアーにひとりで参加したら、夕食で夫婦と同席になったとしましょう。
その夫婦が代わる代わる親しげに、「どうしておひとりなのですか?」「離婚の経験がおありなのですか?」などと聞いてきたら、あなたはどう思うでしょう。
誰もが人生を順風満帆にすごしてきたとは限りません。
現役時代のことを忘れたいと思っている人もいれば、家族を亡くしたばかりの人もいるでしょう。
相手から言い出したのならまだしも、こちらからのプライベートな質問は慎むべきでしょう。
どんな状況であれ、新しく出会い、今後親しいつきあいに発展するかどうかは、心地よい距離感を保てるかどうかにかかっています。
いきなりプライバシーに入り込むというのは、使い古された言葉かもしれませんが、相手の心に土足で踏み込むようなものなのです。
※本稿は、『老いも孤独もなんのその 「ひとり老後」の知恵袋』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
『老いも孤独もなんのその 「ひとり老後」の知恵袋』(著:保坂隆/明日香出版社)
「ずっとひとりで寂しい、老いていくことが辛い」
「相談できる人がいない」
「自分だけ取り残されている気がする」
「これからのお金、健康の不安がなくならない」
ひとりの老後に不安や孤独を感じ、このようなお悩みを抱えていたら、本書は必ず助けになります。暮らしに役立つ具体的なアドバイスや、不安を手放せる心構えを「知恵袋」としてまとめた1冊です。