最後の五つ目は…
五、手本になる先輩を見つける
知らず知らずのうちに、しゅうとめさんのまねをしている自分がおります。暇を見つけては庭や畑の草を取り、いつもきれいにしとっちゃった。
毎晩、仏さんに大きな声でお経をあげるのも、しゅうとめさんから引き継いだことです。
26歳でお嫁にきました。その頃、しゅうとめさんは薪を背負って町へ売りに出よっちゃった。売ったお金で、まだ珍しかったソーセージを買うてきてくれてね。学校勤めをする私ら夫婦の弁当のおかずにって。
陽気で働き者のところも、ちょっとした心遣いも、いつもやってみせてくれました。皆さんも、手本になるような先輩を探してみたらええです。まねをしながら、体に染み込ませていけたらもうけものです。
※本稿は、『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。
『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(著:石井哲代、中国新聞社/文藝春秋)
よく寝てよく食べよくしゃべる。
こんなかわいいおばあちゃんになりたい!
「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!
102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。
自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。