最後の五つ目は…

五、手本になる先輩を見つける

知らず知らずのうちに、しゅうとめさんのまねをしている自分がおります。暇を見つけては庭や畑の草を取り、いつもきれいにしとっちゃった。

毎晩、仏さんに大きな声でお経をあげるのも、しゅうとめさんから引き継いだことです。

26歳でお嫁にきました。その頃、しゅうとめさんは薪を背負って町へ売りに出よっちゃった。売ったお金で、まだ珍しかったソーセージを買うてきてくれてね。学校勤めをする私ら夫婦の弁当のおかずにって。

陽気で働き者のところも、ちょっとした心遣いも、いつもやってみせてくれました。皆さんも、手本になるような先輩を探してみたらええです。まねをしながら、体に染み込ませていけたらもうけものです。

 

※本稿は、『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
103歳、尾道での一人暮らし。デイサービスで元気に歌い、お昼にはラーメン。慣れない全自動洗濯機を1日おきに動かして
103歳、畑仕事をしながら尾道でひとり暮らし。三桁になる時は、老いを突きつけられた気持ちに。施設に入ろうと思ったが姪のサポートで心を決め
90歳、月10万円で都営住宅ひとり暮らし家計の内訳大公開。独自の「ざっくり家計管理法」でケチケチ節約はしていません

102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(著:石井哲代、中国新聞社/文藝春秋)

よく寝てよく食べよくしゃべる。
こんなかわいいおばあちゃんになりたい!
「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!
102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。
自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。