「何つくろう?」が夫婦の合言葉に

65歳で仕事をリタイアした夫は、今でもときどき親戚の仕事を手伝いに出かけます。

一方の私は、家の用事にユーチューブの撮影が加わり、慌ただしい毎日……。

案外すれ違いが多いことに気づき、一緒に過ごす機会をつくろうと考えました。

まっさきに浮かんだのはDIYです。43歳で揚げ物屋を閉めて、まとまった時間ができた私は、ガーデニングにハマりました。

屋上いっぱいに鉢やプランターを並べ、季節の花やハーブを栽培。次第に花台やラティスをつくるようになり、DIYの楽しさを知ります。

アイデアはどんどん湧いてくるのですが、形にするとなると難しい……。

助けを求めたのは夫でした。長年、機械整備の仕事に携わっていたため、手先が器用で何事もきっちり。

夫の大工道具のほんの一部。処分する家具で使えそうなパーツは残しておきます(写真:『71歳、74歳夫と97歳義母と大人だけで楽しく暮らす』より)

私の頭の中の完成図を見事に形にしてくれます。

休日は「どこ行こう?」より「何つくろう?」が夫婦の合言葉になりました。