悪意のにおいを察知すれば人は傷つく

人から指摘されて傷ついて、人生初のダイエットを試みる羽目になったのも中学生のとき。

当時の私は部活のテニス一筋で、夜は闇に消えるほど真っ黒に日焼けしていたのだけれど、ある日、クラスメイトにこう言われました。

『「わたしはわたし」で生きていく。』(著:バービー/PHP研究所)

「おお、最近、柔道部はどうよ?」私がテニス部なのはみんなが知っていて、しかもうちの学校に柔道部はない。となれば、この言葉に込められた真意は明らか。

ガッチリムッチリな体型をからかわれたわけです。自分の身体を客観的に語られることへの抵抗はないけれど、そこに悪意のにおいを察知すれば人は傷つく。

人生初のダイエットは、残念ながら悲しさと悔しさを伴う記憶として私の脳に刻まれてしまったのでした。