自分にとってのベストがあることに気づけた

そして最近は年齢を重ねてきたおかげで、「自分らしい理想って何なのか」も、よりクリアに見えてきたように思います。

ボディラインの好みも把握できているし、自分にとってのベストがあることにも気づけた。

誰もが唯一無二(ゆいいつむに)の存在だから当たり前だけれど、その人が持つ骨格にぴったりな体型というものがあるんです。

ファッションだってメイクだって、自分をいちばん美しく見せてくれるベストがある。

つまりは自分の身体を愛そうという「ボディポジティブ」の主張とも重なるけれど、だからといって、単に両手を広げて「ありのままを受け入れようよ」と言いたいわけでもありません。

今自分で気に入っている身体のパーツは、じつは私なりに働きかけて良くした部分だったりします。

たとえば、おっぱいがそう。若かりし頃は鳩胸で左右がロケットみたく好き放題に飛び出していたのを、ブラで矯正して努力を重ねて今の形状がある。

そうやって、自分らしい理想を抱いて努力したり工夫したりすることで、さらに自分を好きになっていくんです。

「お〜、いいじゃん、私」って。だから痩(や)せようとしたって悪くないし、逆に痩せないでいることだって、お肉をつけようとすることだって、ぜんぜん悪くないんですよね。

※本稿は、『「わたしはわたし」で生きていく。』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。


「わたしはわたし」で生きていく。』(著:バービー/PHP研究所)

本書は、「結婚って何だろう?」「外見って大事?」「友だちって何だろう?」「老後の不安ってどうしたら消えるの?」「セックスって大事なの?」など、生きていく上で、誰もが一度は気になるさまざまな悩みに答えた、自己啓発的エッセイです。