どんな出会いも偶然という必然
あらためて「友だちって何だろう?」って考えてみると、じつは本当に“たまたま”出会った人たちなんですよね。
私の数少ない地元の友だちにも、偶然出会った。それなのに、もうただただものすごく気が合ってしまう。そういう意味では、必然だったのでしょうね。
言葉が少なくてもちゃんと伝わって、一緒に笑い合える。そうした存在は限られているけれど、私にとっては本当に大切な人たちです。
でももちろん、そこまで深入りしない関係性でも、楽しい友だちもいますよね。互いに刺激を受けながら切磋琢磨(せっさたくま)し合える友だち、酒飲み友だち、グチを言い合って発散する友だち、ソウルメイト的な友だち……。
「友だち」にもいろんなパターンがあっていいはずなんです。そう考えると、友だちって、もしかしたら自分の一方的な思い込みでもいいのかもしれません。
たとえば、バラエティー番組のスタジオの現場って、個人的にやりとりする機会がぜんぜんないんです。休憩中も意外と話をする時間がなくて。
それなのに、ふとした瞬間に「この人とは心の距離がなんか近いぞ」と感じちゃうことがあるんです。そういうことって、ないかな!?
私の場合、そんなビビビと感じた相手は、もう即行で「友だち」に昇格です(笑)。
物理的な距離も関係ないし、連絡先を知っているか否いなかも問題にならない。
自分が「この人好き」と思ったら、もう勝手に友だち。「マブ」と呼びます(笑)。
それでいいんじゃないかと最近思うんです。
※本稿は、『「わたしはわたし」で生きていく。』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
『「わたしはわたし」で生きていく。』(著:バービー/PHP研究所)
本書は、「結婚って何だろう?」「外見って大事?」「友だちって何だろう?」「老後の不安ってどうしたら消えるの?」「セックスって大事なの?」など、生きていく上で、誰もが一度は気になるさまざまな悩みに答えた、自己啓発的エッセイです。