並木さんいわく「ロレックスの『手に入らない』現象は、いまに始まったことではない」そうで――(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
世界中で愛され続け、腕時計の代名詞的な存在の「ロレックス」が、コロナ禍以降、店頭から消えた。そして「ロレックスマラソン」という新たな言葉が誕生した。これは「ロレックス」を求めて探し回る人々の行動のことである。「ロレックス」が消えた背景とは…。国内外の時計界を取材し、高級腕時計の書き手として第一線で活躍している並木浩一さんいわく「ロレックスの『手に入らない』現象は、いまに始まったことではない」そうで――。

事前来店予約制

多くの正規時計店が、ことロレックスが目的である場合に関しては、「事前来店予約制」を採用している。

予約をした日に、店に希望モデルの在庫があれば購入できる、というものだ。しかしながら、その予約は極めて取りづらいという声が多い。

しかも、予約を入れて訪問しても在庫があることは保証されない。むしろ、ないことが普通だ。入荷時の取り置きも受け付けていない。

もうひとつ、大きな話題を呼んだのは、2022年12月からヨーロッパで開始された「ロレックス認定中古(Rolex Certified Pre-Owned)プログラム」である。

これは、「Rolex Certified Pre-Owned」という特別なプレートを掲げた正規品販売店でのみ、2年間の国際保証付きで「真正性と、時計が正常に作動することを証明する」腕時計を販売するというものだ。

当初はヨーロッパに広く販売網をもつ老舗時計店「ブヘラ」でのみスタートし、ほかにも展開していくようだが、日本では、まだ不明点が多い。