2021年4月、ライザップでダイエットを成功させ、CMなどに出演した元日本テレビアナウンサーでタレントの大神いずみさん。プライベートでは読売巨人軍のコーチ、元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。ターンテーブルで回るため、苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をしている。夢と希望にあふれてスタートした高校生活はコロナや怪我で思わぬブレーキがかかった。球児の母として伴走する大神さんが、この2年を振り返る。
入学と同時に単身大阪で1人暮らし
今年高3になった長男は、高校入学と同時に単身大阪で1人暮らしを始め、野球部で活動しながら高校生活を過ごしてきた。早いもので丸2年以上親元から離れて1人で暮らしてきたことになる。最初は心配でも今ではすっかり1人の生活に慣れて、一通りの暮らし方はそつなく難なくこなせるようになったんでしょうねぇ〜、て、
んなわけはない。
なんとかかんとか、どうにかこうにか、学校の勉強、野球、日々の生活の3つと日々格闘だったのだと思う。その暮らしぶりはラッタッター、ラッタッターと心地よい三拍子を刻んでいたというより、ラッ!タッタータ、タータ、ターター、みたいなかなりの変拍子。遠巻きに見守っていた私たち親でさえ具合が悪くなりそうな、しんどい2年余りだった。
そして、長男・翔大にもそんな高校生活を振り返って一区切りをつける時が、いよいよ近づいてきた。
今でも私の顔を見るなり、「…おかんが緑のゴハンとか書くから、みんなにいまだにヤイヤイ言われるんだぞ」ぶ然とした口調。
懐かしいではないか。入学して初めてちゃんと下宿部屋に入った時の、ベッドが少しも見えず一面雲に覆われたような、コンビニ袋の山。私の肩幅くらいの流し台でお弁当箱を洗い、足元でご飯を炊いていた激狭の1人部屋。
寝て、起きて、学校、野球、洗濯、おやすみ!
そんな毎日を想定して、日当たりも悪くテレビもない部屋で1年間暮らしていた息子。