『飼えたらすごい生きもの図鑑――家で飼ったら、どうなる?』より
経済産業省が2022年3月に発表したペット産業の動向によると、ホームセンターでのペット・ペット用品の販売額は近年増加傾向にあり、2020年以降、8期連続の増加となっているとのこと。需要が高まる中、いざ飼い始めてみると、思いもよらない生態がわかることも。上野動物園園長を務め、現在は日本鳥類保護連盟会長の小宮輝之さんが、一般家庭で動物を飼う際のポイントを解説。今回は、犬、猫に次いで人気が高まっているハリネズミと、生態のイメージがつきにくいモモンガについて紹介します。

かわいい顔して意外と凶暴!ヨツユビハリネズミ

背中はトゲトゲ、お腹はモフモフ。短い手足に鈴のようなお尻、かわいい顔でクルクルと表情が変化するハリネズミは、人気急上昇中のペットです。

ペットショップで売られているのはほとんどが手のひらにのるサイズのヨツユビハリネズミ。「ピグミーハリネズミ」などの名前で売られています。

つぶらな目をしたかわいい顔。でも、性格は臆病なのに意外と凶暴です。2匹以上を一緒に飼かうと、すぐにケンカ!

とがった前歯でかみついて、流血騒ぎになることもあります。