無意識の状態から、自分の意識にのぼらせる

ふだん私たちが生きているなかで、無意識の行動は少なくありません。

例えば、歩く動作ひとつをとっても、右足、左足、と交互に出しながら、体の重心やバランスを、崩したり、整えたりするわけですが、これらの動作をいちいち頭で考えなくても感覚的に動かせていますよね。

でも、赤ちゃんのときにハイハイから二足歩行になるまでのプロセスはかなり大変です。

少しずつ動き方のコツを積み重ねることで、立ち上がって歩けるようになるわけです。

それと同じで、今でこそ無意識でできる行動も、小さなことの積み重ねによる賜物なのです。

『自分という壁  自分の心に振り回されない29の方法』(著:大愚元勝/アスコム)

では、仮に私たちが無意識に行っている習慣のなかに“下手なこと”があったとしたら……。知らず知らずのうちに「下手なやり方」を積み重ねてしまっていたら……。

なんにせよ無意識なのですから、これはなかなか直せません。では、どうしたらいいのか?

それは無意識の状態から、自分の意識にのぼらせること。

重要なのは、自分自身で「下手なこと」に気づくということなのです。