オリックスに拾ってもらった

最初に声をかけてもらったのは東北楽天でした。最終登板の夜に石井一久監督から連絡があり、「三木谷(浩史)オーナーからGOサインが出た」と。ほかにはオリックス、広島、埼玉西武から。本当にありがたいことです。

最終的にオリックス・バファローズにお世話になると決めたのは、関西の球団というのが大きかったです。家族と一緒に暮らせますし、環境が変わらないというのは大きなメリットでした。

僕はいつも「オリックスに拾ってもらった」という表現をします。

42歳になるシーズン、戦力として計算できるかといえば、微妙な判断になるでしょう。もうオッサンですからね。

左投げという利点と、阪神で16年やらせてもらった経験を加味して、でも選手一本では厳しいから「コーチ兼任」ということになったのだと思います。

この「コーチ兼任」というのが僕の野球人生においてとても大きな意味を持つことになります。