継続した練習ができなければ力を養えない

自分より能力の高い水準の練習に挑むこと自体は、決して悪いことではない。

しかしそれにも限度がある。

大八木総監督「継続した練習ができなければ力を養えないことは言うまでもない」(写真:大八木弘明さんのインスタグラムより)

チームでも下位の選手がハイレベルな練習ばかり行うと、そもそもそこについていけない場面が出てくるためだ。

途中で止めてしまっては、練習の目的は果たせない。

そして、与えたメニューをやり切ったとしても疲労困憊(ひろうこんぱい)となり、そこからの回復に時間がかかる。

そうすると1回はなんとかこなしても、次の練習でついていけなかったり、なかにはケガや体調不良を起こしてしまったりする選手も出てくる。

継続した練習ができなければ力を養えないことは言うまでもない。

それがわかっているから選手はどんどん練習に喰らいつこうと頑張る。そして疲れていく。でも練習で遅れれば駅伝メンバーになれないから、さらに頑張る。いつしか練習についていくことが目的になってしまうのだ。