65歳以上の「老人性うつ」

厚生労働省の調査によると、日本国内のうつ病患者数は約120万人ですが、これは医者にかかっている人の数です。

国際的にうつ病の有病率は3~5パーセントとされているので、これを日本の人口に当てはめると400万人~600万人くらいということになります。

さらに視聴者への悪影響というと白か黒しかもたない視点です(写真提供:Photo AC)

そのうち65歳以上の「老人性うつ」は、高齢者が人口の約30パーセントであること、高齢者のうつ病発症率が若い人より高いことを考慮すると、患者の4割を占めると考えられています。

60代からは身体だけではなく、心も疲れやすくなります。

若いころには少しくらいの悩みなら、飲み会やスポーツで発散することもできましたが、定年退職を迎えると人づきあいはめっきり減り、そもそもストレスを発散しようという気力さえ衰えてしまいます。