特別なレコーダーが備わってる?

次男・瑛介でさえ、前に選考会ですれ違ったことのある子の名前や顔をよく覚えていて、このところどこかで対戦するとすぐ思い出すらしい。今どこへ行っても思い出す顔が増えてきて、「名前は知らんけど」なんだか手強いライバルが続々登場しているようだ。もうなんだか、言葉とか名前じゃないんだな。

最近よく呼び止められてワーワーキャーキャー「久しぶり~~~!」と当たり障りのない挨拶で時間を稼ぎながらまったく相手の名前が出てこなかったりする母には、本当にうらやましいかぎりです。

でもそんなに細かくいきいきと覚えている試合を数えきれないくらい経験しているのに、どうしてうちの子たちは靴下を裏返したまま洗濯機に入れるなという、「昨日も言ったよね?」な母の言葉を今日も覚えていないんだろう。

活かせ、その記憶力。
もっと他の事にも。

ちなみに亡くなった元木の義父は、選手の出身高校や甲子園時代からの戦績、試合の詳細など、いつでもどんな選手でもサッと答えてくれる人だった。スマホやパソコンのない時代、毎日毎日スポーツ新聞を隅から隅まで赤い線を引いて読んでいた。息子の少年時代から中学高校野球、プロ引退までのデータを、この世の中の誰よりも知り尽くしている人だった。

野球を知っている人にしか備わることのない、特別なレコーダーのようなものがあるのかしらね。

力強くホームベースを踏む